


ADHD(注意欠陥多動性障害)にCBDがもたらす効果とは

CBD LINK第2回目のインタビューは、日本の薬剤師で、CBD個人輸入代行とCBD製品の販売ECサイト「CBD本舗」の運営をしている武内まり子さん。
アメリカ在住者として、日本とアメリカのCBDに対する認識の違いや薬剤師としてのCBDの見解など、武内さんならではの貴重な意見や考え方を話してくれました。
インタビューアー(以後 I ) : 武内さん、今日は宜しくお願いします。
武内さん(以後、T) : 宜しくお願いします。
I : 早速ですが、武内さんは現在アメリカ在住との事で、アメリカに行く決意を決めた理由を教えて頂けますか?
T : アメリカに移住したのは2005年。当時CBDとは全く関係なく行きました。元々は調剤薬局で薬剤師をしていたのですが、薬から予防医学だったり代替医療に興味がシフトしたんです。その時に仕事や勉強をするのであれば先進国であるアメリカに行くべきだなって思ったのがきっかけです。
I : ではCBDに初めて出会ったのはアメリカだったんですね。それはどういったシチュエーションだったのでしょうか?
T : 仕事柄展示会に行く事が多くて、毎年3月にアナハイムで行われるナチュラル系で一番大きいNatural Products EXPOには、かれこれ10年程通っていて、都度トレンドが毎年見えてくるのですが、6年くらい前から「何だろうこれは?」というのがありました。それがCBDだったんですよ。
最初は気づく範囲で2、3ブースくらいで「何だろう~?」っていうぐらいにしか思わず、特に調べたりはしなかったんですね。ただ、あれよあれよという間に出展ブースが増えて来て、それから調べるようになり「へぇ、CBDって大麻由来なんだ」って事で「じゃあ日本ではダメだね」ってその時はあまり前には進まなかったです。
I : なるほどですね。CBDの本質をわかった時に大麻由来に対する抵抗というのはありましたか?
T : 私自身は勿論ありましたよ、やっぱり。
日本で生まれ育っているわけじゃないですか。やはり大麻=ダメというのが植え付けられてるので。。。でも住んでた所がカリフォルニア、そうすると否応無く触れる機会が多いですよね。
それで、そうこうしているうちにカリフォルニアが嗜好の大麻案を合法化したんですよ。それでもうバァーッと自分の周りが大麻だらけになったんですよ。
自分の身近になった事で大麻に対する違和感というか壁がなくなったんです。日本にはしょっちゅう来ていますけど、なんだかんだ離れていると日本の感覚っていうのが無くなってくるので先入観が消えますよね。
I : ちなみに日本で行われているNatural Products Expoみたいな展示会には行かれたことはありますか?
T : 実は行かなきゃなとは思ってるんですが、行ったことないんですよ。
I : なるほどですね。いや、何か差みたいなのがあれば聞きたかったんですけど。
T : 私も日本に来る度に必ず調べてはいるのですが、なかなかタイミング合わないんですよ。。。ただ、アメリカのNatural Products Expoは絶対一回行くべきですよ!
結局ネットとかニュースでトレンドがわかってはいるものの実際目で見る、肌で感じるのはちょっと違います。
I : そうですよねー。是非、機会があれば連れてってください。(笑)
続いて武内さんが代表を務めているCBD本舗について少しお話を聞かせて頂けますか。いつ頃どういう経緯で始めたのでしょうか。
T : CBD本舗というのは屋号で、Happy Healthyというアメリカ法人を作ったのは2013年です。
さっきのEXPOでCBDが流行ってきたのがわかってきて、調べてみたら「まだ日本にないな。まだこれからのものなんだな」という事を知ってからですね。
でも簡単に日本に輸入することも出来ない事も同時にわかったので、手探り状態で始めたのが2017年くらいです。
I : なかなか相談できる人もいなかったんじゃないですか?
T : そうですね。時差あるので夜中とかに厚生労働省にアメリカから電話して。でも輸入ビジネスコンサルを独立してやっていたり、サラリーマン時代に個人輸入代行のビジネスに関わっていたのでプラットフォーム自体は自分でわかっていました。ただ商品が変わっただけ。
ちょっと厄介な商品ではありますけど。(笑)
なので法律的なところがクリアできれば問題はなかったです。
I : なるほどですね。そういった状況の中、実際CBD本舗で商材を決める時はどういった所に注意をしていますか?
T : 星の数ほどアメリカにメーカーがありますよね。その中でぽっと出でぽっと無くなる会社も今後出て来ると思うんですよ。
なので、将来性のある会社を選ぶ事が大事だと思うんですよね。あとはトレイサビリティーです。原料が一体どこからやって来て、どうやって生成されているのか。
この間アメリカでファームビルが通ったので、これからアメリカの原料がどんどん増えて来ます。私が数年前やっていた時はヨーロッパ産の原料が多くて、ヨーロッパ産って中国からの原料が流れて来ると聞いたのでその辺がちょっと心配になり、とにかくその辺がクリアにできるメーカー。
あと、情報開示がしっかり出来るかどうか、そこの信頼関係ですよね。
I : お客さんが安心して買うためですからね。大切な事だと思います。
では、武内さんの薬剤師視点でのCBDの効果に対して、どういった見解をお持ちですか?
T : そうですね。やはりある程度の効果が期待出来るっていうのはエビデンスに基づいていて、論文なども発表されているからなんですよね。エビデンスがしっかりしているという事は流行りで終わることがありません。CBDはより医薬品に近い成分であって、今後より注目されていく成分になっていくと思います。
I : 自分も同意見ですね。例えば、実際に購入された方や武内さんの知人友人含めて、CBDを摂取して何か症状や疾患が改善した人のエピソードってありますか?もしあれば、教えていただける範囲でいいので教えて頂けますか?
T : そうですね。人間じゃないんですけど、ペットで。(笑)
わんちゃんの癲癇なんですけど、わんちゃんの癲癇って多いんですって。私も知らなかったのですが、知り合いのわんちゃんが癲癇持ちで発作の回数が多かったので「CBDが有名になったのって癲癇の発作に有効だからだよ」とその知り合いに話したんですよ。
「ペット用のCBDオイルがあるから試してみたら?」って言ったんですが、結局ペット用じゃないメキシコで臨床試験されたCBDオイルを渡したんです。アイソレートなんですが、メキシコで臨床試験に使われていたので間違いないかなと思って渡したら、無くなったんですよ発作が。
えー!!と思いました。実際見てはいないんですけど。(笑)
CBD Expoの時にペットの話をしていたスピーカーが実際の摂取量の話を具体的にしていて、それをメモして、その量で渡したんですよ。それで試したら本当に発作がなくなって。。
でも結局癲癇って完治する病気じゃないので継続していかないといけないんですよね。金銭的にもまだまだ高価な物ですからね、大変なんですけど。。
I : そうですよね。自分も友人が癲癇で、CBDを摂取してからというもの、同じようにすぐ効果があったので、それには本当に驚きました。
ちなみに武内さん自身はCBDを普段の生活に取り入れているんですか?
T : 取りいれていますね。今回特に効いたなっていうのは時差ボケですね。寝たいけど寝れない時に。
飛行機で疲れたので濃度10%のCBD製品を摂って、質のいい眠りっていうのかな、、寝た感がありますね。
それとヨガの前。ヨガの前にティンクチャー(CBD飲用オイル)の摂取と持っていく水にNano CBD(水溶性のCBD)を混ぜています。
ホットヨガが多いんですけど、結構脱力感があって、CBDを摂るとリカバリーが速くなるんですよ。
I : なるほどですね。今やスポーツ選手もリカバリーにCBDを摂取する時代ですからね。本当に様々な場面で効力を発揮してくれるので、柔軟性があるなぁとつくづく思います。
では続きまして、アメリカに在住という事でアメリカ人と日本人のCBDに対する認識/意識の違いって感じますか?
T : それは、ありますね。(笑)
どちらかと言うと私は中身はアメリカ人なので、それを背負って日本に帰ってくるじゃないですか。ガツンときますね。
このビジネスを始めて、多くの会社、人と会うわけじゃないですか。するとまず壁がありますよね。ヘンプに対して壁があるんですよ既に。
私からしたらマリファナとヘンプの違いは明らかな認識なんですけど。ヘンプって言った時に、それには抵抗があると聞いて驚き、舌下で飲むって言う事にも抵抗がある事に驚き。。
アメリカって舌下タイプで摂取するサプリメントが多いんですよ。日本では舌下で飲むって事に抵抗があるみたいで。カプセルとはまた違う。
でもCBDって舌下っていうのが基本なので、そこで既に抵抗があるのにさらに日本人はヘンプ自体にも抵抗があるという。。
その中でも正しい知識を持って使っていらっしゃる方もいますが、その殆どの方々は恐らく疾患とまではいかなくても効果を期待して使用している方達だと思います。
だけど、アメリカはそういう理由で摂取する方の層と、ビタミン剤を摂るかのように健康の為に摂る人も多いですね。
I : ウェルネスですよね?
T : そうそう! ウェルネスで使う人も結構いますね。日本にはまだそう言う人が少ないです。
本当、日本での抵抗感にはびっくりですよね。友達にもやめとけば?って言われますね、100%皆んなに言われているわけではないですが。
I : そう言われた時はなんて言うんですか?
T : 笑ってます(笑)
I : なるほど(笑)
T:あははぁ〜、そっかーって。(笑)
I : ただ、ちょっとずつは認識されているとは思いますけどね。以前に比べると。
T : この間、行けなかったのですがBiopleにCBDブースを出した方に聞きましたら、かなり若い人達がCBDを知っていて興味を示していたそうです!
少しずつ認識されているのでしょうかね。
I : では最後の質問になりますが、武内さんにとってCBDとはなんですか?
T :「使命」です。日本にこの偉大な成分を正しく広める使命が自分に与えられたらと思っています。
Mariko Takeuchi(武内 まり子)
薬剤師 / 輸入ビジネスコンサルタント
カリフォルニア在住。2005年より米国に移住し、健康業界に携わる。
20013年に米国にHappy Healthyを設立し、サプリメント・化粧品輸入ビジネスのコンサル業務を始める。
2017年CBDビジネスをスタート。個人輸入代行のECサイト「CBD本舗」を立ち上げ、その後、O2 Wellness、CBDfxの日本総代理店として日本にCBD製品の輸入を始める。2018年2月に日本法人のカムバイダイレクト合同会社を設立し、代表をつとめる。現在、カムバイダイレクト合同会社が運営する、CBDfxジャパンのECサイト構築中。
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