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CBDと新型コロナウィルスについて

奇しくも3月11日と言う日にコロナウイルス(COVID-19)がWHOより『パンデミック』と宣言されました。様々な情報やデマがSNS等で共有されている中、カンナビノイド(主にCBD/CBG)がウィルスを殺す効果があるのか、世界中に広がった伝染病を止める能力があるかどうかについても議論がネットでされています。早くても夏頃になりそうです(通常年単位の時間を要します)。ではカンナビノイドの抗菌効果、抗炎症効果を持ってすればウィルスを撃退できるのではないか?と安易に叫ぶメーカーや大麻推進派が最近目立ってきています。

確かに、カンナビノイドは強力な抗菌薬であることは周知であり、それは現代の科学と医学によっても裏付けされています。つまり、カンナビノイドはMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)や他の多くの真菌のと戦うことができるのです。それに、カンナビノイドは特定の種類のウィルス感染を妨げる効果がある事も実証されています。

 

ではCBDを摂って入ればウィルスにはかからないのでは?


残念ながらそんなシンプルな話ではないのです。にわかの知識は危険であり、大麻やカンナビノイド研究に対して数十年間続いた規制がいくつかの誤解を招く仮説を生み出してしまっています。

大麻研究の一部を都合よく文脈から取り出して、世論を希望的観測な結論に導く事は度々見られる現象ですが、今回のコロナウィルス・パニックの最中でも起こっています。不完全、または間違った情報に頼ると有害で致命的でさえある場合さえある事を強調させて頂きたいと思います。

 

カンナビノイドの原理

カンナビノイドやテルペンは、Gタンパク質共役受容体(GCPR)を介したシグナル伝達により体の様々な機能に作用する強力な小分子です。 カンナビノイド、テルペン、および他の数百にも及ぶ植物化学物質は、GCPRのネットワークと相互作用し、セカンドメッセンジャーシステムを通して細胞内のさまざまな重要な機能を制御します。その中の一つの機能が最近の話題になっているアポトーシス(プログラム細胞死)です。アポトーシスは癌細胞を殺したり、マクロファージや他のキラー細胞を使ってしてウイルス等の侵入細胞を捕獲し、無害に変えてしまいます。
多数のセカンドメッセンジャーシステムが存在し(cAMP、AKT、AMPK、Mapk、NF-kappaB、notch、tgfBなど)それぞれが他のタンパク質に影響を与える多くの制御タンパク質を持っています。その中には炎症に結びついている物もあります(CBDは炎症に対して非常に効果的であることがわかっています)。

カンナビノイド・システムが絶好調であれば問題ないのでは?

特定のカンナビノイドは、少なくともin vitro(試験管の中で)では特定の種類のウィルスに対して効果あります。いくつかの研究で、マウスやサルでの有効性が確認されていますが、人間に対しては許可されておらず、研究されたウィルスの数も少なく、今回のNovel コロナウィルスは含まれていません(Novelとは新型を指します)。今までに研究されているウイルスには、マウス肝炎ウィルス(ベータコロナウィルス)、人間及びサル免疫不全ウィルス(HIVまたはSIV)、単純ヘルペスウィルス(HSV)、およびインフルエンザウィルスが含まれます。期待出来る事は、カンナビノイドが実際にin vitroでベータコロナウイルス(MHV)の複製を阻害できることがわかったため、さらなる調査が進むはずです。

問題は、情報が十分ではないということです。 CBDは一部のウィルスには効果的ですが全てに対してではありません。

例えば:CBDは炎症の軽減に効果的ですが、一部のウィルスは、感染拡大のために細胞への伝播の過程で炎症を引き起こします。こう言った、感染に炎症を必要とするウィルスにはCBDは感染の重症度を軽減するのに役立つ可能性があるのです。コロナウイルスは炎症を引き起こす必要があるウィルスなのか?の答えはまだ解明されていません。

しかしカンナビノイドは免疫を抑制してしまう作用もあります。

逆に:炎症を必要としないウィルスに対する炎症を軽減するCBDまたは別のカンナビノイドの使用は、ユーザーにある程度の免疫抑制を引き起こし、その結果、ウィルスに負けてしまう可能性が高まります。これは重大な問題です。

 

したがって、完全な感染経路のさらなる研究と理解、カンナビノイドが相互作用を及ぼす全ての経路(免疫の抑制/炎症の抑制を含む)を理解する前の希望的観測は時期尚早で潜在的に大変危険です。試験管やサルを対象とした研究結果に基づいてすべてのカンナビノイドが同じように人間の体内で望ましい結果をコンスタントに出してくれると考えるのは生物学的にナンセンスです。



また、CBDは処方されている医薬品の最大60%を代謝するシトクロムP450酵素の働きを阻害することも示されています。多くの人はサプリ感覚でCBDを摂っている事をかかりつけの医者に言わない傾向にあるので処方箋の本来の効果が現れず、マイナスの相互作用を引き起こしかねないのです。

 

中国医療保健国際交流促進会(CPAM)が中国のコロナウィルス症例を元にデータ収集し、効果的だと見込んだ治療方法を世界に共有しています。完全に症例ベースなのでエビデンスとしては弱いですが、世界中の医療関係者から少なからず賛同は得ているようです。その中でレムデシビルやソフォスブビルと言う薬品の使用が推奨されています。これらの薬品がシトクロムP450酵素に代謝されるかは調べられませんでしたが、もしそうだとした場合は飲み合わせにより併用するべきではない事は明白です。

 

大麻は良くも悪くも効果に富んだ植物です。目的の効果を達成するための、意図した疾患を軽減するための方法が見つかる可能性が高いです。 また、強力なカンナビノイド抗ウィルス薬が開発される可能性もこの先十分あります。 それだけ大麻はウィルスに対して可能性を秘めています。我々が認知している大麻の効能だけでもさらなる研究を促進させるには十分なデータなのです。 大麻規制によって受けてしまった大きなブランクを、必死に科学は答えを探し続け、新薬の発見と新薬の評価に向けた適切なルートを辿りながら一歩ずつ埋めているのです。

 

追記:フランスの保健局長が新型コロナウィルスに対してイブプロフェン等の抗炎症薬が症状を悪化させる可能性があると発表しています。エビデンスは薄いとされています。

 

ソース:

https://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0007/988648/COVID-19-Drug-Therapy_Mar-2020.pdf

https://www.gilead.co.jp/-/media/japan/pdfs/press-releases/02-27-2020/remdesivir-covid-19-trials_200227.pdf?la=ja-jp&hash=F910B49F73E16D0AF34399978BD1CA96

CBD Versus Viruses: What Do We Really Know?

 

 

 

 

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